針ノ木岳 マヤクボカール 山スキー

日程      2012年5月27日(日)
コース     扇沢 --- マヤクボカール --- 針ノ木岳 ---  マヤクボカール滑降
メンバー    舘野(L) 岩崎 徳山 新井
コースタイム 扇沢(6:00) --- 針ノ木岳(11:30-12:30) --- 扇沢(14:00)
         行動時間 8時間


扇沢を出発。新緑と残雪がきれい。
いよいよ今シーズンの山スキーも滑り納めとなってしまった。
僕にとっては今シーズン6山目。ちょっとさみしいシーズンになっ
てしまったが、終わりよければすべてよし、ではないが充実した
滑り納めをしたかった。
舘野さんから滑り納めの計画が出たので、その計画に参加。

針ノ木岳でシーズンを締めくくるのは3回目で、おなじみの山だが、
新緑と残雪のコントラストを楽しみつつ、スキーもしっかり楽しめ
ました。
前日に扇沢に入って、仮眠。5:00に起床して6:00に出発した。
僕は最初からスキー靴、他のメンバーは運動靴で出発。
しばらくは、夏道を歩く。15分ほど歩いたあたりで夏道から離れて
砂利道を進んで、河原に降りる。年によってはすぐにスキーを
履ける年もあるが、今年は雪が少ないようで、しばらくは右岸を
歩くことになった。
大沢小屋を対岸に見たあたりから雪がしっかりつながるようにな
り、シール歩行となる。

2200m付近で針ノ木雪渓と別れて、マヤクボ谷に入っていく。
ここまで3時間弱。まあまあのペースだろう。

針ノ木雪渓の様子。例年より雪が少ないように思われた。
マヤクボ谷に入ってすぐにスキーを脱いでアイゼン歩行とする。
ダンゴにもならないので、快適ではある。
モレーン台地を向かって右から越え、針ノ木岳に向かって左の
肩を目指して登っていく。右の肩を目指して登っていく人も多くいた
が、滑ることや、稜線に出てからの歩く距離を考えると左の肩に
出た方が快適だと思う。

モレーン台地の露出の仕方などをみても、例年より雪は少ないよう
だ。稜線へは、アイゼンを蹴り込んで直登していく。ふくらはぎが燃え
そうになる。
11:30に稜線に到着。荷物を置いて、針ノ木岳山頂を往復。
午後から天気が崩れるという予報だったが、立山、剱、薬師など
西にある山もまだ顔を出していて、しばらくは大丈夫そうだ。
この山頂は毎回のんびりさせてくれる。


針ノ木岳山頂にて。剱と立山をバックに。

マヤクボカールを見下ろして、滑降ルートを確認。
山頂でのんびりした後、12:30。いよいよ今シーズン最後の滑り
となる。
まず舘野さんがマヤクボカールに飛び込んでいく。何日か前に
降った新雪が表層雪崩を起こしているが、さほど危険はなさそうだ。
岩崎さん、徳山さん、僕と続いて滑って行く。
今回は、いつもと違うデジカメを持ってきたので、フルハイビジョン
動画も撮影しながら滑って行った。
登ってきたときの予想通り、快適に滑れるのは針ノ木谷との
合流点付近まで。そこから先は雪面がうねっていたり、小石や
木などで、場所を選んでの少し窮屈なスキーになった。

それでも、マヤクボカールはとても気持ちよく滑ることができた。
滑り納めにはいいコースだ。

マヤクボカールを滑る。

スキーはここまで。ここから扇沢へは歩き
登りでスキーを履いたあたりまで滑ってきて、板を脱ぐ。
板を川で洗い、担いで扇沢まで歩いた。

14:00扇沢着。山頂から1時間半。スキーのなせる技だ。
なんとも言えない安堵感と、スキーシーズンが終わってしまった
さびしい気持ちが入り混じった。

帰りは薬師の湯 → ラーメン で帰路に着いた。


毎回のField Access(iphone)で記録したデータです。
出発直後はデータに誤りがありますが、行動中はほぼ正確でした。
8時間の行動でバッテリーは100%から20%に減りました。(特に保温なし)
暖かい春山ならバッテリーの持ちは良くなるようです。

2012年6月2日 記
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