東谷山 山スキー

日程      2012年3月10日(土)
コース     二居集落 --- 二居峠 --- 東谷山 --- 北西面滑降 --- 国道17号線(貝掛温泉バス停) 
メンバー    新井(L) 井関 岩崎 徳山
コースタイム 二居集落 (9:00) --- 二居峠(9:40) --- 東谷山(11:20)  ---  国道17号線(貝掛温泉バス停)(13:15)
         行動時間:4時間15分


二居集落を出発
 今週末は前からずっと行ってみたかった「シッケイ沢」に行く
予定だったが、悪天のため変更を余儀なくされてしまった。
代案として候補に挙がったのが、今シーズン2度目の東谷山
であった。ずっと樹林の中だし、多少吹雪かれても大丈夫だろ
うということで、東谷山に行くことになった。

 前夜は湯沢の某所で仮眠し、翌朝、田代スキー場の駐車場
に向かった。
 この晩は、風に舞うような雪ではなく、雨のようにまっすぐに
下に落ちるような雪が降り続いていた。なかなかの降り方である。
【当日】
 田代スキー場の駐車場に車を停めて、身支度を整える。国道17
号を渡り、すぐの二居集落からシール歩行開始となる。
9:00に出発。先行パーティーのトレースもある。今回はワカンの
先行者もいるようだ。
 順調に登って二居峠の先でワカンとスキーの混成パーティーを
追い抜く、さらに単独の先行者がラッセルをしているようだ。


二居峠

山頂目指して尾根を登る
二居峠からは尾根の登りとなる。3週間前に来たばかりなので
新鮮味もない。天気は前回よりも悪く、周りの山はほとんど見え
ない感じだった。

途中で単独の先行者に追いついて、交代でラッセルをしていく。
六日町から来られたそうで、今朝家を出てきたとのこと。大変な
地の利である。話を聞くと、この辺りは、最近一気に春めいてきて
この2週間くらいはほとんど雪が降っていないとのこと。昨晩の雪
が久しぶりの雪のようだ。
登りながらストックで雪を刺してみても、さほど不安定さは感じな
かった。
11:20山頂に到着。右の写真の通りほとんど視界は利かない。
ま、あとは樹林の中を滑るだけだし・・・、などと考えていた。
 山頂で軽くピットを掘ってみてもさほど不安定さを感じなかった。

早めに身支度を整えたが、先行してラッセルをしていただいた単
独の方に敬意を払って、この方が出発するのを待って、我々も
滑りはじめた。

東谷山山頂

北西面の斜面(中央から左下にむかってデブリ)
滑りはじめはなだらかで、途中から一気に急斜面となり、これが
しばらく続く。コースはどこを取っても大丈夫。途中から少し左目が
いい。といった前回来た時の知識をもとに滑っていった。

急斜面に差し掛かると、雪質に少し違和感を感じた。そう、スキー
で切った雪が全て谷に落ちていくのだ。15センチくらいの深さの
雪がゆっくりと谷底に流れていく。
 危険を感じたので自由な滑降をやめて、尾根状の地形のところを
順番に滑って行くことにする。それでも切った雪は全て谷底に流れて
いった。結局のところ、雪崩れたあとの斜面を横滑りでズルズルと滑る
のが一番安全だという結論に達し、斜度が落ちるまではその方法で
切り抜けた。途中で単独の先行者もこの雪質に苦労しているようで、
僕たちを一緒に難所を切り抜けることにする。確かに一人では不安だ
ろう。
わかりにくいが、上と右の写真はデブリが写っている。川のような
デブリで、流れるスピードがゆっくりなせいか、とても柔らかいデブリ
だった。下部ではこのデブリの上を滑るのが快適だった。

川のようなデブリ

17号に出る直前の林道の橋
そんなこんなでどうにか難所を切り抜けて、あとは穏やかに滑るだけ
である。気軽に(というわけではないが)新雪を楽しめる山だと考えて
いたが、今回に関してはとんでもなかった。肝を冷やしたスキーになって
しまった。
国道をくぐって、13:15に貝掛温泉バス停に滑り込んで、握手。
楽しんだというよりも、無事下山したことを喜んだ、という感じだった。

ここからは、僕がバスで田代スキー場に車を取りに行き、再び
バス停に戻ってくることにする。

明日も上越国境を滑る気にはならないので、群馬側に移動する
ことにして、満天星の湯に入って、徳山さんと井関さんを沼田駅に
送って、明日は岩崎さんと2人になる。

さて、どこに行こうか・・・。天気はイマイチのようだ。

貝掛温泉バス停に到着


GPSの軌跡です。

2012年3月17日 記
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