飯豊連峰・門内沢 財布沢 山スキー
日程 2008年5月24日
コース 飯豊山荘--石転び沢登行--北俣岳--財布沢右俣滑降--左俣登り返し--門内岳--門内沢滑降--飯豊山荘
コースタイム 飯豊山荘(3:50)--北俣岳(9:00)--財布沢(10:30)--門内岳(12:00)--飯豊山荘(14:20)
メンバー 舘野(L) 岩崎 新井
石転び沢を登る |
この週末は、今年の山スキーシーズンの滑り納めである。 メンバーはこのところ悪天に祟られて、このままではシーズンを終えられない舘野さんをリーダーに、岩崎さんと僕の3人だ。 山は飯豊。僕にとっては高校3年の夏以来の山だ。もちろん山スキーでは初めて。 事前の天気予報では、天気が持つのは土曜だけ。もともと2日間のコースを1日に短縮して、累積標高差2000mの強行軍。沢から沢へとダイヤモンド型のコース取りである。 「燃え尽きましょう」という言葉がぴったりの滑り納めになりそうだ。 |
【前夜】 今回はドライバーが3人いるので、3人で交替で夜通し車を走らせる。深夜2時過ぎに飯豊山荘奥の駐車スペースに到着。3時までということでちょっとだけ仮眠する。 【当日】 ちょっと寝坊して3:20に起床。眠すぎて食欲もないが、無理やりおにぎりを詰め込んで出発の準備。 3:50には歩き始めた。ヘッドランプを点けて林道歩きだ。温身平を過ぎて、しばらく行ったあたり(下つぶて石あたりか?)で登山道の下に雪が現れたので、登山道を離れて雪の上を歩くことにする。ここから北俣岳まで一気に詰めあがる。 雪は柔らかいが、のちのち斜度も出てくるのでアイゼンを穿いてえっちらおっちら登る。眠気に襲われるかと思ったが意外にも体も心もパッチリしていた。 9:00に北俣岳山頂に到着。林道歩きを含めても標高差1600mを5時間なので、なかなかのペースだろう。 山頂付近では、「ちょうちょ」が飛んでいてビックリ。春なのだ。 |
財布沢右俣を滑る |
門内岳から門内沢を見下ろす |
さて、北俣岳からは財布沢の滑降である。思いのほか雪が少なく右往左往するが、結局湯の平温泉に下る登山道(廃道?)を2分くらい下って少し藪を漕いだあたりから雪がつながっていた。 雪質は典型的な春のザラメ雪で、斜度もあって快適に気持ちよく滑ることができた。1450m付近まで滑った。ここからは門内岳に向かって400mの登り返しである。今シーズン最後の登りかつ今日一番の踏ん張りどころだ。 ここはアイゼンなしで登り返す。心配された天気も上々で、申し分ない。眠気も来ない。睡眠1時間弱でも意外に頑張れるものである。 この沢はエアリアマップでは巾着沢と記されている。 12時に門内岳に到着。ふ〜。 あとは滑るだけである。 |
ゆっくり休憩後、門内沢に滑り込む。門内小屋前からきれいに滑りこむことができた。 今シーズンは春になっても、春らしい快適なザラメ雪に出会うことがなかったが、今日の雪質は最高に滑りやすかった。斜度も適度で斜面もこの時期にしてはきれいで、とてもいい思いができた。 |
門内沢で休憩 「いいシーズンだったなぁ・・・」 |
門内沢を滑る |
これでもかこれでもかというくらい快適な斜面が続いた。 太ももも足の裏もパンパン。でも、雪質にも助けられてだいたい思い通りのターンができた(言い過ぎか・・・)。 石転びは登っただけなので何とも言えないが、滑りでは門内沢のほうが快適なのではないかと思った。 |
石転び沢と合流すると長かった滑降もいよいよフィナーレである。 雪渓上でブヨの大歓迎を受けながら、適当なところで板を脱いで登山道に上がった。 山菜とりの人たちに交じりながら、テクテク林道を歩いて駐車場に戻った。14:20、3人握手して、今シーズンの無事の終了を喜んだ。 今シーズンもいいシーズンでした。大した怪我もなく楽しめたのが何よりでした。 |
今シーズン最後の滑り |
門内沢を見上げる |
下山後は、飯豊梅花皮山荘で入浴後、米沢の小野川温泉の自炊宿に投宿。夕方からは雨も降り出した。 米沢牛牛丼と米沢ラーメンをおなかいっぱい食べて、ちょっとお酒を飲んで、ぐっすり寝た。 |
2008年5月27日 記
トップページへ
山スキーのページへ