小日向山 山スキー

日程     2009年1月24日
コース    二股--南尾根経由--小日向山--北東面滑降--二股
メンバー   新井(L) 岩崎 徳山
コースタイム 二股(7:25)--小日向山--(12:00)--二股(14:00) 


小日向山への登り さぶい
そろそろ骨のある計画を・・・と思った僕は以前から狙っていた小日向山と、最近本で知った遠見尾根の一ノ背髪からの滑降を狙ってみた。

ある意味で充実の2日間だった。まずは小日向山の紹介です。


【前夜】
金曜の夜発で出発。心配された天候も何とかなりそうである。ダメそうなら黒姫にでも転進しようかという案も考えていたが、集合後2分くらいで計画通り行くことに決定。白馬を目指す。

「もう我が家のよう」という言葉も出てしまう某仮眠所にて仮眠。
このところ睡眠時間の短かった僕はぐっすり寝られた。確かに我が家のようである。
【当日】
5時に起きて(実際には寝坊している)、朝食をかきこんで二股へ移動。そこからは自分たちの足で歩かなければならない。雪は少ないが林道は右も左もしっかり雪が付いていた。

7:25二股を出発。まずは林道を歩いて南尾根に取りつく。といっても取り付きはどこも急斜面でなかなか取り付かせてくれない。林道が折り返している付近から強引に取りつく。しばらくはシール歩行も可能だったが、急斜面と雪が少ないせいか、やがてシール登行ができなくなってしまった。となればもうつぼ足になるしかない。久々のつぼ足ラッセルとなった。しかも、一度膝を入れてから足を置かないとグズグズ雪が崩れてしまう。板を担いでゼェゼェ言いながらラッセル。愚痴も出る出る。しかし登るしかないのである。つぼ足で150mくらいは高度を稼いだだろうか、1250m付近からはシール歩行が可能になってきた。

そこからは快適なシール登行となった。ホッと一息。ようやく山頂に立てるような気がしてきた。1600m付近からは風雪が強くなり、手袋が凍ったりするメンバーもいるくらいになってきた。先々週の北海道よりよっぽど寒い!

12:00、4時間半かけてようやく山頂に到着。よかったよかった。

小日向山山頂にて 

山頂直下を滑る
さて、今度は滑降に移る。
北方向に滑って、猿倉に出るコースも紹介されているが、地形図を見て一番等高線がきれいな北東面の台地状の斜面を滑ることにした(当初からのその狙い)。一番おいしそうに見えたのだが・・・。


まずはほぼ真東に滑降を始める。斜度もあり、林はまばらでいい斜面である。適当に見当をつけて、台地の真上に出るように滑ろうという目論見だった。が、これがなかなかうまくいかない。
地形図よりもずっと地形が複雑で、小さい谷が走っているのだ。滑る尾根が滑る尾根がどんどん細くなり、小さな谷を越えて隣の尾根へと乗り移るような滑降の連続になってしまう。こんなはずじゃ・・・という気分だった。
雪も少なく小さな木がうるさい。
それでも時々きれいな斜面が現れて楽しませてくれた。横前倉山の快適だった斜面を彷彿とさせる場面もあった。

斜度はところどころ結構急で多少の緊張もした。特にこの日は弱層が顕著でこれにはとても気を遣った。前日の金曜日は春のような陽気で表面の雪が一度溶けて、また凍ったようだった。その上に昨日の夜からの新雪が積もっているのだ。自分のターンで雪がずるずると流れていくのはいつ見てもいやな景色である。

ひとり一人滑ったりしながら何とか切り抜けることができた。下部の緩斜面ではホッとして開放感があった。



中間部の疎林 パウダー

猿倉からの林道に出るところ
結局、中山沢が猿倉からの林道をくぐる1130m付近で林道に滑り下りて合流。ここまでくればひと安心である。

ゆっくり休んで、ゆるゆると林道を滑って二股に戻ってきた。
安堵感が広がった。


この晩は、坂城の某民宿に投宿。素泊まりで安く泊まることができた。すべての道具をカラカラに乾かしてから翌日に臨めるのは大きな利点である。
翌朝の出がけにリンゴももらった。
いい民宿だった。ありがとうございました。


翌日の一ノ背髪へ続く。

だいぶ前から目をつけていた小日向山にようやく行くことができた。不安定かつ少ない雪や思ったより複雑な地形に苦労させられた。本来というか好条件ならもっと楽しませてくれそうな山である。3月くらいに再訪したいと思う。

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2009年1月26日 記