西吾妻・西大巓方面山スキー

日程  2007年12月29日〜31日
行動  30日 グランデコスキー場--西大巓--南西尾根・デコ平経由--グランデコスキー場下部
コースタイム グランデコスキー場(9:00)---西大巓(10:45)--グランデコスキー場(13:45)
メンバー 新井(L) 石島 井関 岩崎 佐治 嶋  


グランデコ最上部にて 出発準備
今年の年末年始はカレンダーに恵まれ(?)6連休。前半の3日間で、中の湯をベースに日帰り山スキーを3本揃えて、温泉とスキー三昧と目論んで計画を立てた。が・・・。


今回は自分がリーダーであったが、天候が悪そうなのが悩みの種だった。なんということか、二つ玉低気圧君が来なくていいのにこんな時にやってくるのそうである。お天気キャスター達も盛んに年末は天気が悪いとまくしたてるし・・・。
考え抜いた僕は、「3日間とも行動できない可能性もあるので、計画離脱もOKですよ」というメールを出した。が、意外にもメンバーのモチベーションが高く、みな参加するということなので計画実行となった。もちろん自分は行く気満々だったのだが。いろいろ思うところもあって、こんなメールを出した。本来ならそんなことはすべきではないだろうと思う。この辺りから、朝礼暮改・優柔不断リーダーのはじまりである(今に始まったことではないが)。

当初前夜発だった計画も、悪天で1日目は行動できないと考え、当日朝発に変更し、メンバーを乗せて、昼間の東北道を北上。二本松で食事の買い出しをして、明日合流予定の井関さんに「意外に天気はいいですよ」と報告。明日はグランデコで落ち合うことにする。井関さんは行く気満々のようである(と感じた)。
買い出しも済ませ、中の湯に向かう車内で「箕輪スキー場で練習したい」という意見も出たが、実際箕輪スキー場近くに来るとなんと雨。これじゃ練習はなしだろうということで、中の湯に直行。14時過ぎに中の湯に到着。いつもの一番奥の部屋に入る。しばらくのんびりして「もうちょっとしたらそろそろ夕食の準備かなぁ」と思っていると、佐治さんから「そろそろ行くかぁ〜」という声が。あれっもう風呂に?と思ったら、「行く」とは箕輪スキー場に行くことを指すらしい。僕の中では箕輪スキー場は雨とともに流れていっていたので、ぽかーんとした顔をしていると。佐治さんから「考えにもなかったって顔してる」と指摘。他のメンバーは練習もまんざらではない様子なので、練習に行くことに。さらに言うと僕の頭の中では「滑りの」練習のつもりで(てっきり)・・・。

スキー場で回数券を購入し、一本だけリフトに乗る。するとなにやら不穏な空気が・・・。そう、練習とは「登りの」練習も含まれていたのだ。シールすら持ってきていない僕は、確信犯扱い・・・。ゲレンデの上に登っていく4人を見送って、レストハウスでメンバーを待った。一本滑っただけで、ヤッケはしっとり濡れていた。(上記はあくまで笑い話です)

そんなこんなで16時頃、中の湯に戻る。中の湯はいつもの年より雪が少ない感じで、しかも寒くない。お湯はあったかかった。この夜はコタツで鍋を囲んで楽しい夜となった。明日の行動に備えて、お酒は控えめ・・・のようには思われなかった。

夏道の切り開きらしき所を登る

西大巓に到着 天気はともかくよかった
さて、ようやく山の話に・・・

30日はなんとか行動できそうなので、西大巓から南西尾根を下って、デコ平経由でグランデコスキー場に戻るコースを実行することにする。行動は樹林帯の中だし、なんとかなるだろう。

レストハウスでやる気満々の井関さんと合流。9:00にゲレンデトップを出発。夏道の切り開きのようなところを探しながら、歩きやすいところを登っていく。雪質はというと、昨日は雨だったのか、アイスバーンのようになっていて、その上に今朝から降ったような雪はフワフワをふりかけられているような感じである。なかなか厄介で、途中でつぼ足になるメンバーもいるほどで、板を蹴り込むようにして歩かないとズルズルと落ちてしまう。
それでもなんとか、西大巓に1時間半くらいで到着。雪よりも風が心配だったが思ったよりもずっと弱かった。
さて、ここからの滑りは、慎重にコースを見極めなくてはいけない。山頂から南西方向にいきなり滑りだそうとすると樹氷が密なので、いったん東の方向の切り開きを滑ってから、南西方向に滑って行く。今回は僕がリーダーなので先頭を滑る。責任重大なので、止まるたびにコンパスで方向を確認しながら慎重に方向を見定めた。いつもは後ろのほうで滑ることが多いので、ルートファインディングがおろそかになっていたのでいい練習になった。

雪質は下のほうになると、まずまずよく。軽いパウダーのようになってきた。みんな気持ちよさそうに滑っている。

僕は写真を撮ったり、地図見たり、コンパス見たり、大忙しだった。要所要所では、佐治さんからの神のお告げ(GPS)を聞いて現在位置を確認した(あくまで確認!)。でも、心強い!

井関さんのオラオラすべり

途中からは心安らぐブナ林をゆく
左写真のようなブナ林に出てからは、南、南東と方向を変えながら弧を描くようにルートをとる。するとポンと突然林道に出た。2万5千図にはない林道のようで、エアリアマップで登山道と確認。この登山道に沿って滑って、最後は目的の林道に出て、林道をゆるく登り返して、ゲレンデに出た。ほっ。


レストハウスまで滑ってお疲れ様でした〜。
30日の晩は雪がザンザン降って、風もピュ〜ピュ〜吹いている。中の湯らしい感じになってきた。
この夜も、おでんを囲んでだいぶお酒がすすんでいた。真っ赤な顔の佐治さんに「新井さん行こうかぁ〜」と言われた時はちょっとびっくり。みんなが気持よさそうに酔っている。「新井さん、明日は何時起きですか?」と聞かれるとちょと返答に困った。
要介護の人も出たが、これも中の湯らしいところだろうか。


翌朝はどっさり雪が積もっていて、車もすっぽり雪に覆われている。ここはまたまた判断に迷うところだ。昨日よりも天候は悪い。土湯峠まで行こうか、このまま帰るか、迷うところで判断が一転二転し、障子を開けると「山」、閉めると「帰る」という感じだったが、結局このまま帰ることとなった。

岩崎さんを福島駅で降ろして、残る4人で宇都宮で高速を降りて、餃子を食べてゆっくり帰京。大荒れの東北がウソのような晴れの関東平野だった。

中の湯前にて

いろいろな珍事(?)が巻き起こって笑いの絶えない3日間でした。これからも1年に一度は中の湯に来てみたいものだと思うのでした。

2008年1月6日 記
トップページへ
山スキーの記録へ