湯檜曽川・東黒沢〜宝川温泉

日程   2007年8月4日〜5日
行動   4日 土合〜東黒沢遡行〜ウツボキ沢出合(泊)
      5日 ウツボキ沢出合〜宝川下る(途中訓練)〜宝川温泉
メンバー 佐治(L) 岩崎 沢田石 徳山 前田 幸 新井
       ゲスト Kさん
コースタイム  4日 土合(7:55)--ウツボキ沢出合(13:30)
          5日 ウツボキ沢出合(7:25)--(途中訓練)--宝川温泉(13:45)


ハナゲの滝上部を通過
今回は初心者向けの1泊の沢ということで、佐治リーダーの下、会の新メンバーの前田さんと幸さんとゲストで沢登り2回目のKさんとニューフェイスが3人も参加することとなった。

【1日目】
前夜、湯檜曽駅で仮眠。翌朝、車を宝川温泉に一台回送しておき、土合から全員で入渓した。土合の駐車場はなぜか車がたくさん止まっていた。入渓者が多いのだろうか。
さて東黒沢に入って行くとすぐに現れるのが「ハナゲの滝」だ。ここが今回の要注意ポイントかと思っていたが、全員あっさり通過。特に危険は感じなかった。
 そのあとも渓相はよく、ナメが続いてひたひたと歩くことが出来た。
入渓して1時間ほどしたところで遡行図にもあるゴルジュが現れた。沢田石さんが真っ先に水線通しに突破を試みる。胸までどっぷり浸かってちょっと苦労して突破。後ろからは「いけるの?巻くの?」と質問コール。岩崎さんは早々に巻いてゴルジュの向こうにいるし、ここは高巻いたほうがいいんじゃないですかぁ、なんて返事をしたら、なんとニューフェイス3人は果敢にもゴルジュ突破を志願。そんな空気なので、うしろから突き押されるところてんのように僕も胸までどっぷり浸かってゴルジュ突破。あ〜冷たい・・・。後続のニューフェイス3人はロープを出して確保しながらゴルジュ突破を楽しんだ!!
 この沢をはじめたばかりの3人の果敢な姿に、僕も含めたオールドフェイス(?)5人は感動してしまうのでありました。

明るい渓相 

イワナ捕獲の瞬間
 そんな感動をしながら、東黒沢を詰め上がり、ウツボギ沢に下りていった。ウツボギ沢出合がいいテン場になりそうなのでここで幕営を決定。薪調達班とテント張る班に分かれて作業開始。8人いるとあっという間に作業が進んでしまう。そのうちに沢田石さんが前田さんと共にイワナのつかみ取りに下流のほうに出掛けていった。あとを追うようにKさんも。
 しばらくするとつかみ取り一行がもどってきた。しかもビニール袋にはなにやら入っている。なんと、一匹つかみ取りでゲットしたらい。すごい。すると今度は、テン場の目の前でイワナを包囲したらしい。イワナが逃げ込んだところを石で囲んで、グッと手を突っ込んでイワナを捕まえた。一部始終をカメラを構えて取材していた僕も感動。イワナって手づかみできるんだぁと感心感心。

2匹のイワナはたきびで焼かれ酒のともとなりました。
いい薪がたくさん集まったので、夜はいいたき火が出来ました。歌も酒も・・・。

やっぱり川の横でせせらぎを聞きながらたき火してボケッーとできるのは、ホントに気分がいいものです。
自然の恵みに感謝です。

しかし20時頃に強いにわか雨があり、テントに退散。そのまま就寝となった。

0時頃ふと目が覚めたので、外を見てみると星空になっていたので、むくむく起きてたきびのそばに。すぐに火が復活したので、ひとりたきびの横で寝た。ちょっと虫に食われたが気持ちよかった。

まだ燃えてませんがたきび風景

晩御飯の手巻き寿司 by徳山さん
【2日目】
ナルミズ沢の上流に散歩という案もあったが、そのまま宝川温泉方面に下山することとなった。下りながらも、沢田石さんと佐治さんでまたもやイワナのつかみ取りに成功。でも、今から焼いて食べるわけにもいかないので放流。もうつかみとられるなよ。

途中、訓練適地で懸垂下降やタイブロックを使っての訓練を実施。さらにチャレンジングなトラバースルートにロープを張って際どい歩きの練習も。

そんなこんなで宝川温泉に着いたのは13:45頃になった。沢田石さんと車の回収に走って、メンバーをピックアップ。湯テルメで温泉に浸かって帰路に着いた。

なんだかいつもと趣向の違った沢旅になり新鮮な気持ちを取り戻したような気持ちがした。やっぱり組織には新しい風が必要なのだ。

2007年8月19日  記
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