日原川 大雲取谷

日程  2006年7月30日
行動  八丁橋先のゲート--唐松橋から入渓--大雲取谷遡行(六間谷出合まで)--大ダワ林道を下山
メンバー 北  新井
コースタイム  ゲート(5:45)--唐松橋(6:45)--六間谷出合(11:30)--ゲート(13:45)


遡行中に突然現れた自然湖
 今日はやっと来ることが出来た大雲取谷。ここならハズレはなく、楽しく遡行できるだろうと期待して・・。
 出発は5:45。1時間の林道歩きから始まる。暑いと悲惨だが今日はそうでもない。1時間ほどで林道と別れて唐松橋へと降りて行く。橋の下から入渓する。水量は多く水は冷たい。やっぱり沢登りはある程度水量がないと面白くないのだ。
 今回はもしかしたらロープは使わずに済むんじゃないかなんて思っていたが、予想通り遡行は至って順調に進んで行く。魚止の滝を右から巻いた以外はほとんど水線どおしに進むことが出来た。遡行図にもあった大崩壊地も過ぎてそろそろ穏やかになるかなぁと思っていると突然大崩壊地よりもさらに大きな巨大な崩壊地が現れ、水流も伏流している。これは遡行図にもないし最近崩れたみたいなので大丈夫かなぁと思いながら、グズグズの砂利の上を登って行く。
 北さんと「堰き止められてこの上に湖でも出来てるかもしれませんねぇ」なんて冗談ぽく話していたらホントにありました、湖が(上の写真)。これには唖然とした。先行パーティーはどうやら左から高巻いているようでルート探しに苦労しているようだ。水は冷たく泳ぐのは不可。もともとあんまり泳げないし。ヘつるのも無理。やはり高巻くしかないようだ。先行パーティーのあとを追うように左から高巻くことに。先行パーティーに追いつくとどうやら懸垂しようとしているようだ。状況からして我々もそうするしかないようである。ここで驚いたのが先行パーティーのリーダー氏の手厳しさ。ちょっと懸垂に手間取ったメンバーがいると「岩トレやんねぇからそんなことになるんだよぉ」と、聞いてるこちらにもグサッとくる一言。結局、木を支点に懸垂。50mロープを持ってきてよかった。30mじゃ届かなかったかも。
 湖を越えてからは、もう歩くのみ。苔むした沢を遡って行く。ここも東京なんだと思うと不思議な感じである。


一番苦労した滝


こんな感じで登ります
 遡行中一番苦労したのが上の写真の滝。高さは全然大したことないのだが少し泳いで滝に取り付いて水流通しに登らねばならず思いっきりシャワークライミングとなった。この日はかなり水が冷たく雪解け水かと思うくらいの感覚だったのでかなりつらかった。滝の中段まではなんとかなったがあと2メートルがなかなか乗り越えられず、めげそうになったが「かんべんしてよ〜」と半泣きで這いつくばってもがきながら登った。写真じゃあんまりつらそうじゃないけど。
このあとは、静かな川を遡ったってかんじでした。8mの滝も水流左をあっさり越えられるた。適当なところで大ダワ林道に上がって遡行終了。林道を駐車場めがけて下った。
 
 遡行を終えるとやけに空が青く「梅雨明けですかねぇ」なんて話しながら下っていると、ホントに今日が梅雨明けだったそうな。

まったりとしたいい沢でした。もうちょっと滝があってもいいかなぁ。でも、湖が突然あったりするので装備は十分にして行きましょう。

2006年8月8日  記

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